【ジュネーブ時事】「ヤクザ」がトラック25台分の食料、救援物資を提供―。25日付スイス紙トリビューン・ド・ジュネーブが、東日本大震災の被災者支援に積極的な暴力団の活躍ぶりを紹介し、未曽有の災害に一丸となって対応していると評価している。
記事は、指定暴力団が食料などをトラックに満載し、「東京から12時間かけて被災地に提供した」と説明。福島第1原発付近にも防護服を着けずに物資を届けた話や、家をなくした被災者に住居を提供する例、さらに1995年の阪神大震災でも支援活動に当たったことを紹介した。
一方で、大相撲を舞台とした野球賭博事件などで暴力団に対する世間の風当たりが強まっており、「イメージアップが必要だった」との分析も示している。